よくある刑事弁護士への相談の例
私は池袋駅の痴漢で池袋署に検挙された。
成増駅から東京メトロ有楽町線に乗って会社に向かっている途中、前に立っていた20歳前後と思われる女性のお尻を服の上から触ってしまいました。
10分ほどそのまま触っていましたが、池袋駅に着くころ「この人痴漢です」と叫ばれて、駅のホームに降ろされました。3、4人の男性の乗客に囲まれてその場から動けず、気がつけば駅員がやってきて駅員室に連れて行かれました。その時は、罪になるのが怖くて「触っていません」と答えましたが、警察官が来てからは素直に罪を認めました。
私は東池袋にある出版・印刷に関わる某大手の会社に勤めているのですが、家庭もあり、身元がしっかりしているということで、その日は逮捕されずにそのまま釈放されました。会社にはその日のうちに連絡をして「駅で気分が悪くなってベンチで休んでいた」と嘘の報告をしたので、痴漢をしたことはまだバレていません。
池袋警察署の警察官からはまた後日呼び出すと言われていますが、家に電話がかかってきたら妻にも痴漢をしたことがバレてしまうので何とか避けたいと思っています。来年高校受験を控える中学3年生の娘と小学5年生の息子がおり、銀行から借りた住宅ローンもまだ20年以上残っているので、痴漢の罪がバレて懲戒解雇されてしまうことは何としても避けたいです。
私は今後、どうすれば良いでしょう?自分が取るべき行動がわからずに困っています。
私が起こしてしまった痴漢事件の解決方法を教えてください。
刑事弁護士からの一行回答
本件のように「会社を懲戒解雇でクビになりたくない」「妻に痴漢したことを知られたくない」といった事情がある場合は、刑事弁護士を立てて対応するのがベストです。刑事弁護士を立てれば、被害者と示談交渉を進め、事件を刑事手続の外で円満に解決してしまうことができます。
刑事弁護士を立てれば、自分で対応する場合と異なり、被害者の連絡先を入手することができます。捜査機関も、弁護士に限っては、被害者の連絡先を教えてくれることが多いからです。
示談が成立し、事件が不起訴処分で終了すれば、ご相談者に前科が付くことはありません。前科が付かなければ、その後の会社の対応も、奥様の対応も、比較的スムーズに進むものと思われます。