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示談で解決できる?
刑事弁護士を立てて適切に対応すれば、被害者と示談で解決できるケースは多いです。刑事弁護士が間に入れば、被害者の連絡先を入手することができ、被害者本人も話し合いに応じてくれることが多いからです。一度お気軽にご相談ください。
刑事事件で逮捕され、示談をすれば問題は全て解決しますか?民事はまた別の問題とも聞きますが・・・。
刑事事件で逮捕されている間に示談を締結すれば、基本的には、民事的な問題はすべて解決します。示談とは、民事事件の側面につき、当事者間の一切の賠償問題を解決する手続きをいうからです。
刑事事件の手続きにおいても、示談が成立したことは、被疑者側・加害者側に有利に作用します。示談を締結するのであれば、刑事事件が係属している間に締結した方が、加害者にとっては有利です。
示談とは?示談の意味・定義を教えて下さい。
示談とは、加害者・被害者間で、今回の事件の賠償問題に関して、一切の債権債務関係を清算する行為を言います。示談の定義として重要なのは、加害者が被害者に被害弁償をして、当事者間の「一切の債権債務関係」が清算される点です。
示談を行う意味は、刑事事件の被疑者・被告人側の観点からは、大きく、①賠償問題を解消して一切の民事問題を解決する、②賠償問題を解決することで今後の刑事手続きを有利に進める、の2点にあると言えます。
示談金、和解金、損害賠償、慰謝料、治療費の違いは何ですか?
「損害賠償金」とは、被害者が負った損害全体に対して支払う賠償金のことをいいます。この内、被害者が負った精神的損害に対して支払う賠償金のことを「慰謝料」と呼びます。また、被害者が支払った治療費実費に対する賠償金のことを「治療費」と呼びます。
示談金とは、損害賠償金や、その他一切を含めて、今回の事件に関して、当事者間の債権債務関係を清算するためのお金のことです。示談金と和解金は同じ意味で、特に違いはありません。示談金には、法律的な意味での損害賠償金に加えて、迷惑料や謝罪金が上乗せされる場合があります。
示談書のテンプレートやひな形はありますか?書き方を教えて下さい。
私たちの弁護士事務所では、ご相談者に示談書のフォーマットやひな形を配布しています。また、ご相談者の個別のトラブルに応じて、示談書の書き方についても、アドバイスをしています。
示談書の書き方は、事件の内容、加害者側の希望、被害者側の要望、その他の事情に応じて様々です。まずは、インターネット上のフォーマットを参考に自分で作成し、個別のディテールに関しては弁護士と相談して作成することをお勧めしています。
交通事故の被害者から、示談の条件として後遺症の保障を提示されました。こちらがその条件に応じない場合、どうなりますか?
示談に応じない場合は、民事の賠償問題が解決しないまま残ります。また、刑事手続きにおいて、示談が成立した場合と比べて、不利益に取り扱われる可能性が高いです。
交通事故のトラブルにおいて、「後遺症の保障」を示談の条件にするかは、難しい問題があります。予め後遺症の範囲を限定することは困難で、将来的に紛争が蒸し返される可能性があるからです。示談をするメリット・デメリットの塩梅に関しては、個別の事案に応じて様々なので、お悩みの場合は、直接私たちまでご相談ください。
盗撮で逮捕されました。被害者と示談をしたいです。相手が示談に応じない様子なのですが、どうしたらいいですか?
弁護士を立てて対応すれば、相手が示談に応じない様子の場合でも、示談が上手くいくことがあります。特に盗撮や痴漢の示談では、そういうことが多いです。性犯罪の被害者の心理として、「加害者の顔は見たくもないが、弁護士が間に入るのであれば話し合いに応じても良い」という場合が多いからです。
被害者が示談に応じてくれないからといって、すぐに諦めてしまう必要はありません。アプローチを変えて打診すれば、上手く行くことがあります。