よくある刑事弁護士への相談の例
夫が大阪駅の痴漢で曽根崎署に逮捕された。
夫がJR大阪駅で痴漢をした容疑で、曽根崎警察に逮捕されました。どうしたらいいか分からず困っています。
私たち夫婦は一日に2、3回ラインで連絡をしていますが、昨日は夜まで1回も返信がなくて、私のメールを読んだ形跡もなかったので、すこし不安に思っていましたが、その不安が夜に的中してしまった形です。
夜8時過ぎ、曽根崎警察署から電話があって「お宅のご主人を逮捕しました。大阪環状線の車内で痴漢をした容疑です。」と言われました。瞬間、私は気が動転して何を言われているかわからなくなってしまいましたが、気を取り戻して「今から迎えに行きます。」と曽根崎署の人に伝えました。
しかし、「強制わいせつ容疑で取り調べが続きます。今日は帰れませんよ。」と言われました。7年くらい前、私の弟が放置自転車を乗り回していて警察に捕まったとき、その日のうちに私が迎えに行って帰ってきましたので、夫も帰れるのかと思ってしまいましたが、強制わいせつというのはすごく重い罪だということを、警察との電話が終わった後にスマートフォンで調べていてわかりました。
曽根崎署の人は事件や夫の今後について詳しく教えてくれませんでしたが、やはり事件は長引くのでしょうか?夫はJR大阪駅から歩いて10分弱の所でオフィスを借りて、水道管や工場用の配管の販売代理業を営んでいます。数日なら業務に支障はありませんが、あまりに警察から出て来られないようですと、取引先を失い、稼ぎがなくなってしまうので困ります。
こちらの都合ばかりを弁護士先生に伝えましたが、夫が電車で女性にわいせつなことをしたのなら、ちゃんと謝罪をして償いたいと思っています。夫が早く警察から出ることはできるか、被害者に謝罪ができるか、いろいろ知りたいことはありますが、いずれにしても、この後の解決方法が知りたいです。
刑事弁護士からの一行回答
本件においては、刑事弁護士を立てれば、早く留置場から釈放されるように、被害者と示談して許してもらえるように、ご主人の有利になる弁護活動を受けることができます。
強制わいせつ罪の痴漢は、条例違反の痴漢と異なり、逮捕が長引くことが多いです。本件のように、「逮捕が長引くのは困る」「逮捕が長引けば取引先や関係者に多大な迷惑をかけてしまう」といった事情がある場合は、刑事弁護士を立てて対応するのがベストです。
強制わいせつ罪の痴漢事件の場合は、比較的高い割合で勾留(最長20日間の留置場生活)が決定されてしまいます。
この点、刑事弁護活動によって留置場からの釈放が実現すれば、その後は事件が在宅捜査に切り替わるため、被害者との示談交渉も時間的余裕をもって取り組むことができます。捜査段階で示談がまとまれば、ご主人に前科は付かず、その後の社会復帰も比較的スムーズにいきやすいです。