よくある刑事弁護士への相談の例
息子が梅田駅の痴漢で曽根崎署に検挙された。
この春、東京に本社がある上場企業の大阪支店に入社した息子が、梅田駅で痴漢したと疑われて逮捕されました。
息子の会社は梅田にあるのですが、昨日の朝8時30分頃、豊中にある自宅マンションから梅田行の阪急電車で通勤する途中に、電車内で痴漢をしたというのです。
息子の話では、隣に立っていたお嬢様学校として有名な女子校の制服を着た女子高生のお尻を触ってしまい、梅田駅で降りたところで、その女子高生に「ちょっと待ちなさいよ。」と声をかけられて、腕を掴まれ、梅田駅の駅員室に連れて行かれたらしいのです。息子は、「私ではありません。」と言って立ち去ろうとしましたが、警察を呼ばれ、曽根崎警察に連れていかれて事情聴取を受けたそうです。息子は、警察では「すみません、触りました。」と話したと言っています。
昨日はそれで帰されましたが、その際、「また呼出します。」と言われたらしく、息子が不安に思って私たちに連絡してきました。
息子は、親の目から見てもまじめな子で、受験も頑張って京都の有名大学に一浪しながらも合格し、卒業後は厳しい就職戦線を勝ち抜いて、今の会社に就職しました。当然、今まで非行に走ったこともなく、前科はもちろんのこと、逮捕されたこともありません。今回のことは、親として相手の女の子には申し訳なく思っています。
しかし、息子の将来のことを考えると、今回の事件で、息子に前科がついてしまうかと思うと不安で仕方がありません。せっかく入った会社もクビになってしまうかもしれませんし、将来結婚できないかもしれません。
息子に前科がつくことを避けるために、親としてできることはないでしょうか。何か解決策を教えてください。
刑事弁護士からの一行回答
本件においては、刑事弁護士を立てて対応すれば、ご子息に前科が付かないように、相手方との示談交渉を進めることができます。痴漢事件で逮捕されてしまっても、後に被害者と示談を成立させ、不起訴処分を獲得することができれば、ご子息に前科が付くことはありません。
本件のように、「前科で会社をクビになるのは困る」「前科で結婚できなくなるのは困る」といった事情がある場合は、刑事弁護士を立てて不起訴処分の獲得を目指すのがベストです。
本件では、ご子息は釈放されていますが、これで事件が終わったわけではありません。このまま事件を放置すれば、今後は検察官から呼び出され、最終的に事件は罰金刑で終わる可能性が高いです。
刑事弁護士を立てれば、相手方の両親(相手方本人は女子高生で示談をする法的能力に欠けるため)と示談交渉を行い、今回の痴漢事件を刑事手続きの外で円満に解決することができます。