よくある刑事弁護士への相談の例
息子が名古屋駅の痴漢で中村署に逮捕された。
息子が昨日の午後6時頃、名古屋行の地下鉄東山線の車内で痴漢をしたとして中村警察署に逮捕されたと、警察から自宅に電話がありました。
私が「息子はいつ頃家に戻れますか」と聞くと、警察官から「1、2日は帰れないかもしれない」と言われました。警察官が言っていたように、息子は逮捕の翌日の夕方に釈放されました。
釈放後、息子から具体的な事情を聴いたのですが、あの時は電車が非常に混んでいてかなり乗客同士密着して乗っていたそうです。息子はちょうど扉付近にいたのですが、息子の前には息子に背を向けて立っている女子高生が数人いたそうです。
名古屋に近づくにつれ密着度がより増して行き、仕事のストレスが相当たまっていたのか急に我慢できなくなり、自分と密着して後向きに立っている女子高生のお尻を制服の上から左手で触り、さらに少ししゃがむ形で太ももにかけても触る行為をしたようです。本人としては、電車がかなり混んでいたので、誰がやったか絶対バレないだろうと内心は思っていたようです。
ところが名古屋駅に到着する寸前に息子の横にいた男性に「さっき、女子高生のお尻を触っていましたよね」と聞かれ「これって痴漢行為ですよ、私はあなたが触っているのをずっと見ていました。次は名古屋駅ですから一緒に降りてください」と言われました。息子は名古屋駅で目撃した男性と女子高生と共に駅員室に行き事情を話し、その後逮捕され中村警察署に連れて行かれました。
息子は、一旦は釈放されましたが、警察からは「また連絡する」と言われています。今後の警察対応はどのようにしていけばいいのでしょうか?
二週間後に息子は結婚する予定なのですが、「その前にきちんと被害者の方に十分謝罪してこの件について終わりにしたい」ととても反省しています。相手の女子高生への対応はどのようにすべきでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
痴漢事件で逮捕されても、刑事弁護士を立てて対応すれば、ご子息に前科が付かないよう、相手方の女子高生と(正確には、女子高生の両親と)示談の話し合いを進めることができます。
痴漢事件で逮捕された場合は、その後に警察署から釈放されたとしても、事件は終わりではありません。そのまま事件を放置すると、最終的には検事から呼び出されて、罰金刑になってしまう可能性が高いです。
罰金刑を受けると、痴漢の前科が付きます。痴漢の前科が付くことを回避したい場合は、弁護士を立てて、被害者と示談する必要があります。
刑事弁護士に事件を相談すれば、ご相談者の痴漢事件に関して、「この痴漢行為は刑事事件に当たるか?」「刑事事件に当たるとすれば、罰金刑はどのくらいか?」「罰金刑を避け、前科が付かないための方法はあるか?」といった疑問を解消することができます。