よくある刑事弁護士への相談の例
私は東京駅の痴漢で丸の内署に検挙された。
私は、東京駅近くの広告代理店に勤める30歳独身の男です。実は、先日痴漢をしてしまいました。
3ヶ月程前のことでしょうか。仕事で外出する際に忘れ物をして社内に戻ると、女性社員数名が陰口を叩いていることに気付きました。内容は、私が長らく気にしている身体的な特徴などをこき下ろすものでした。普段はとても丁寧に受け応える面々であったこともあり、私はそれ以降世間一般の女性に対し、不信感を募らせるようになりました。
そして、つい3日前のことでした。東京駅にて満員電車から降りる際のどさくさに紛れ、私は20代前半頃の女性のそばに寄りました。それから相手のお尻を強く撫で回す痴漢行為をしました。寝不足なども手伝っていたのでしょうか。私の中の理性や忍耐の糸がプッツリ切れる瞬間が訪れたのです。
行為の後、私は一目散に走り去ろうとしました。ですが、相手の女性が「痴漢です。捕まえて」と大声を上げたため、男性たちに囲まれました。まもなく駅員の方がやって来ると、駅員室に連れて行かれました。
その際は動揺などから黙り通しましたが、続いて連れて行かれた丸の内警察署の方から優しく話しかけられると、素直に罪を認めました。粗方の事情も打ち明けた後、「ごめんなさい」と、警察官の方に謝りました。被害女性への謝罪なども行いたいと述べ、警察官の方から後日呼び出すと言われて身柄を解放されました。
ただ、今後、被害女性に対して適切な対処が出来るかどうか、不安でなりません。現在はまだですが、今後職場に発覚することについても脅威だと感じています。
事件を円満に解決するためにはどうすれば良いでしょう。
刑事弁護士からの一行回答
痴漢事件で検挙されても、刑事弁護士を立てれば、相手方との示談交渉や、警察対応など、すべてを担当の弁護士に一任することができます。
本件のように、電車の中で「相手のお尻を強く撫で回す痴漢行為」は、都道府県の迷惑行為防止条例に違反する犯罪行為です。被害女性に謝罪をしたい場合は、通常、刑事弁護士を立てる必要があります。捜査機関は、刑事弁護士にしか被害女性の連絡先を教えないのが通常の運営だからです。
また、刑事弁護士を立てれば、弁護士がご相談者に代わって被害女性に謝罪をし、その後、賠償問題を解決して、最終的に示談を締結することができます。ご依頼者が誠実に対応し、示談がまとまったことは、後日、刑事弁護士が担当の検事に知らせます。
ご相談者のケースでは、示談がまとまり、相手方から許してもらうことができれば、まず確実に不起訴処分になります。不起訴処分になれば、ご相談者に前科は付きません。
刑事弁護士にご相談者の痴漢事件を相談すれば、「痴漢事件で一回釈放されても、また後で逮捕されることはある?」「痴漢の示談金と賠償金の違いは何?」「痴漢の前科をつけたくない場合はどうすればよい?」といった疑問を解消することができます。