ここでは、交通事故が刑事事件になるかについて見てみましょう。
交通事故は、次のような場合に刑事事件になる可能性があります。
(1)人身事故の場合
◆過失で交通事故を起こしたとき
自動車運転過失致死傷罪となる可能性があります。
◆故意で交通事故を起こしたとき
危険運転致死傷罪や、傷害罪、殺人(未遂)罪が成立する可能性があります。
危険運転致死傷罪となるかどうかは、自動車運転死傷行為処罰法に定める危険運転の類型に当たるかどうかによります。
◆警察への報告等をせずに逃げ去ったとき
道路交通法の救護義務・報告義務違反の罪(いわゆるひき逃げ罪)となる可能性があります。
(2)物損事故の場合
◆道路上の危険防止措置や警察への報告等をせずに逃げ去ったとき
道路交通法の危険防止措置義務・報告義務違反の罪(いわゆる当て逃げ罪)となる可能性があります。