「刑事弁護士を選ぶなら、やっぱり大手の事務所の方がいいんでしょうか?」という質問を受けることがあります。
刑事弁護士を選ぶ基準は、事務所の規模の大きさではありません。
そうではなく、「どれだけ弁護活動を熱心にしてくれるか」の方が重要です。
あなたにとって重要なのは、弁護士があなたの事件のために、迅速・的確な弁護活動を熱心に行なってくれることです。
他方、どれだけ事務所の規模が大きくても、それは、その事務所がたくさんお金を儲けている(だから、たくさん弁護士や職員を雇える)ことを意味しているに過ぎません。
しかし、だからといって、その事務所の弁護士があなたの事件に対して、熱心に弁護活動をしてくれるとは限りません。
事務所の規模が大きいことは、お金儲けがうまいことの結果であって、必ずしも弁護活動を熱心に行なっている結果とは限らないのです。
むしろ、刑事事件の弁護活動は、熱心に行なえば行なうほど、事務所にとっては赤字になっていくという皮肉な面があります。
それにもかかわらず、情熱ゆえに熱心に弁護活動を行なっている結果、事務所の規模をあまり大きくできないということもあるのです。
つまり、事務所の大きさは、弁護士の弁護活動の迅速・的確さや熱心さとは、あまり関係がないのです。
刑事弁護士を選ぶときは、事務所のホームページなどから、「その事務所の弁護士がどれだけ迅速・的確な弁護活動を熱心に行なってくれそうか」という観点から選ぶことをお勧めします。