刑事事件を数多く取り扱っていると、「知り合いに紹介してもらった刑事弁護士に事件を依頼したものの、態度が偉そうで腹が立つ。」「事件を依頼している刑事弁護士から偉そうに説教された。」「選任した刑事弁護士の態度が偉そうで、弁護士を交替したいと考えている。」というお悩みをよく聞きます。
このような場合はどうすれば良いのでしょうか?
◉国選弁護士が偉そうな場合は、私選弁護士に切り替える。
国選弁護士の態度が偉そうで交替したい場合は、新たに、自分で私選の弁護士を選任しましょう。私選の弁護士が選任されれば、国選弁護士は自動的に解任されます。自分で見つけてきた相性の良い弁護士に事件を依頼できるのであれば、それが最も良いです。
◉私選弁護士が偉そうな場合は、別の私選弁護士に切り替える。
別の私選弁護士にセカンドオピニオンを求めて、弁護人の交替を打診してみましょう。私選弁護士であっても、弁護活動の途中で弁護人を切り替えることは可能です。私選弁護人を解任し、新たに私選弁護士を立てる場合は、弁護士費用の清算を上手に行う必要があります。着手金全額の返還を受けるのは難しいかもしれませんが、弁護士費用はきちんと清算してもらう必要があります。
◉弁護士の切り替えが難しい場合は、弁護士会に相談する。
刑事弁護士の態度が横柄で、弁護活動に支障が出ている場合は、弁護士会に相談してみるのも一つの手です。刑事弁護士の中には、「反省するまで保釈はしない。」「作業が大変なので示談はしない。」などと、信じられないような発言をする弁護士がいるのも事実です。態度が横柄で、弁護活動に支障が生じている場合は、取り返しがつかない事態になる前に、弁護士会に相談してみましょう。