ここでは、刑事事件がマスコミに報道されるのはどのような場合かについて見てみましょう。
刑事事件について、「こうなったら確実にマスコミに報道される」という絶対の指標は、存在しません。
ただし、「こんな場合にはマスコミに報道されやすい」という目安のようなものは、あります。
目安の例としては、次のようなものがあります。
▲公共性があるか
公共の利害に関わるような事件である場合には、マスコミに報道されやすくなります。
たとえば、市長が暴漢に襲われたという場合には、軽いケガを負ったにとどまったときでも、報道されるでしょう。
▲重大事案か
重大な結果が生じた事件である場合には、マスコミに報道されやすくなります。
たとえば、人が死亡した事件の場合には、被害者・加害者ともに公の立場にない一般市民のときでも、報道される可能性が高いでしょう。
▲ニュース性があるか
事件にニュース性があって読者・視聴者の興味を惹きそうな事件である場合には、マスコミに報道されやすくなります。
たとえば、加害者・被害者のどちらかが有名人本人やその家族である場合には、公共性も重大性もないときでも、報道される可能性が高いでしょう。