刑事事件の起訴とは、どのようなものでしょうか。
刑事事件の起訴は、厳密には公訴の提起と呼ばれます。
つまり、刑事事件について、検察官によって公の立場からなされる訴えの提起です。
ここに表れているように、公訴の提起は、検察官によって公益を実現するために行なわれるものです。
そのため、公訴を提起する権限は、検察官だけに与えられています。
(これに対して、民事事件では、訴えを起こすことは一般人でもできます)
公訴の提起が行なわれると、捜査が一応終結します。
そして、あなた(被疑者)は起訴以降は被告人となり、検察官と訴訟を争う相手方の立場に立たされます。
このように、公訴の提起は、あなたを捜査の対象者(被疑者)から刑事訴訟の当事者(被告人)へと転換させる効果を持っているのです。