ここでは、強盗罪がどのような犯罪(刑事事件)かについて見てみましょう。
強盗罪は、暴行または脅迫を用いて他人の財物を強取することによって成立する犯罪です。
また、暴行・脅迫を用いて不法に財産上の利益を得た場合にも、強盗罪となります。
さらに、窃盗犯が、財物を得てこれを取り返されることを防ぎ、逮捕を免れ、または罪責を隠滅するために、暴行・脅迫をした場合にも、強盗罪となります。
強盗罪の暴行・脅迫は、人の反抗を抑圧するのに足りる程度である必要があります。
たとえば、拳銃で脅す場合や、ナイフを突きつけたり振り回したりする行為は、これに当たります。
さらに、おもちゃの拳銃であっても、相手の背後に押しつけて脅すときは、本物の拳銃ではないと容易に見破られる状況でない限り、犯行を抑圧するのに足りると評価されるでしょう。
強盗罪の法定刑は、5年以上20年以下の懲役です。