業務上横領罪は、どのような犯罪(刑事事件)なのでしょうか。
業務上占有している他人の物を横領した場合、業務上横領罪が成立します。
他人の物を占有する者が横領をした場合と比べて、占有を「業務上」の委託関係に基づいて行なっている点に特徴があります。
ここにいう「業務」とは、社会生活上の地位に基づいて反復継続して行なう事務であればいいので、必ずしも職業や生活の手段である必要はありません。
業務上横領罪にいう「占有」とは、。事実上の支配に限らず、法律上支配していることも含みます。
たとえば、会社の経理責任者が会社の銀行預金口座の通帳を預けられているときは、その預金に対する占有を有していることになります。