よくある刑事弁護士への相談の例
新橋駅で暴行した件を示談で解決したい。
私は、都内で働いている29歳の男性です。先日、新橋駅で起こしてしまったトラブルのことで悩んでいます。
先月末に新橋駅のSL広場前で人を待っていた時に、近くにいたチンピラ風の若者にからかわれました。「ねぇねぇ。いったい何時間待ってるの?邪魔くさいんですけど。振られちゃったの?」言葉よりむしろ間延びした言い方がむかつきました。寒空の中1時間近く待っていたのでイラッとしていたこともあり、私は思わず相手を睨み付けて「うるさい。あっちへ行け。」と言い返しました。
相手は酔っているようで「何だあ、怒っちゃってるの。振られちゃったんだもんね?」と煽るように胸をトントンと叩いてきたので、思わず相手のVネックシャツの胸ぐらを掴んで引っ張ろうとしましたが、直ぐに手を放しました。
相手は「おいおい、伸びちゃったじゃん。弁償しろよ、弁償。」と更にからんできたので腹が立ち、相手を突き飛ばしました。相手は、よろけてしりもちをつきました。そして、携帯電話を持ち「傷害だ、傷害。警察よんじゃうもんね」と挑発してきたので。私も「おぅ、呼べるもんなら呼べよ」と言い返しました。
周りは遠巻きに見ているようでしたが、かなり大きな声で言い合っていたためか近くの交番から警察官がやってきて交番に連れていかれました。相手は被害届を出すと騒いでいました。
事情聴取を受けた後、家に帰ってきたものの面倒なことになってしまいました。私は、仕事の関係で絶対に前科が付いたり、トラブルが公になるわけにはいかないのですが、どうしたらよいでしょう。
示談をして事件を終わらせたいのですが、それで大丈夫ですか?バカなことをしてしまったと反省しています。どうか力を貸してください。
刑事弁護士からの一行回答
今回の新橋駅で暴行をしてしまったご相談者のケースでは、相手方と示談が成立すれば、ほぼ確実に不起訴処分を得ることができます。不起訴処分になれば、ご相談者に前科は付きません。
法律の世界では、正当防衛や緊急避難が成立しない限り、暴行を振るった者は暴行犯として取り扱われてしまいます。本件の場合は、被害が軽微なので、示談をしなくても事なきを得るかもしれませんが、より確実に事件を円満解決したいのであれば、相手方と示談をするのがベストです。
刑事手続の中で示談をすれば、将来の民事紛争を含め、相手方との関係を一挙に解決することができます。また、一定の謝罪金を支払い、相手の納得を得られれば、事件が公になることを未然に防ぐことができます。
何よりも、弁護士を立てれば、本件のように、少し変わった相手方との示談交渉を、すべて弁護士に任せることができます。無駄な心配から解放されて日々の仕事に集中したい場合は、弁護士を立てて、後の処理を一任するのも1つの方法です。
その他、刑事弁護士との法律相談では、「暴行の示談金の相場はいくらくらい?」「暴行の被害弁償金と賠償金と示談金の違いは?」「暴行の示談金と罰金刑の関係は?」「暴行の示談書を作成する際の注意点は?」といった疑問を解消することができます。