よくある刑事弁護士への相談の例
大宮駅で暴行した件を示談で解決したい。
僕は大宮駅にある予備校に通っています。大学に二浪しているので、いま20歳です。今日は予備校の友だちに暴行してしまった件で相談があります。
先日、同じ予備校に通う友人がホームを歩いていたので、声を掛けました。「これから予備校いくのか。」そいつは「うん。」と肯定したので「駅から予備校まで一緒に行こうぜ。」と誘いました。
そいつは、友人がみんな現役合格だったのがショックだったらしく、予備校に通い始めた当初は暗いやつというイメージでしたが、最近だんだん浮上してきたようなのでよかったなと思っていたのです。
すると、僕が声をかけるのを見ていた同じ予備校に通う男がニヤニヤしながら近づいてきました。あまり話したこともないし陰気くさくて嫌な奴だと日ごろから思っていました。そいつは友人に何かと嫌がらせをしてくるやつなので無視して立ち去ろうとしたのですが、いきなり腕を掴まれました。
「一緒に仲良登校ですか。暗いのがうつるぜ。」と言われたので、「僕が誰と何をしようがお前には関係ないだろ。」と答えて腕を振りほどきました。「なんだよ。心配してやってるんじゃないか。こいつの近くにいたら合格できないぜ。」としつこく言いがかりをつけてきたので「うるさい。」と突き飛ばして立ち去りました。
その数日後に警察から電話が掛かってきて、そいつが被害届を出してきたので話を聞かせてほしいと言われました。突き飛ばしたくらいで警察に訴えるなんて嫌な奴だと思いましたが、今は受験に向けて頑張っているときなので煩わされたくありません。
僕は父が開業医をしており、僕自身も国立医学部合格を目指して勉強中のため、父の意向もあり、何とか今回の件を穏便に済ませたいと考えています。また、そいつは少し変わった奴なので、インターネットに何か誹謗中傷を書かれるのではないかと怖れています。
こういった場合はどうしたらいいのでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士を立てて対応すれば、ご相談者が大宮駅で起こした暴行事件に関連して、「穏便な事件解決」に向けた活動を進めることができます。事件が穏便に解決すれば、日々の色々な不安や悩みから解放されます。
ご相談者のケースは、被害が軽微なため、事件を放置しても刑事事件的には何らの処分を受けない可能性が十分にあります。ただ、お父様の意向を踏まえて、事件をより穏便に済ませたい、または風評被害の点を考慮して事件をより円満に解決したいという場合は、刑事弁護士を立てて対応するのがベストです。
相手方と示談を締結する際は、示談書に「今回の事件については許す」であるとか、「本件はこれをもって解決したものとし、両者とも今後は本件のことを一切口外しない」であるとか、ご依頼者に有利な文言を入れることができます。
暴行事件や傷害事件においては、当事者同士が話し合うと、感情的になって事態がより深刻になる場合も多いです。この点、第三者である刑事弁護士が間に入ることで、示談の話し合いをスムーズに進めることができます。
その他、私たちが主催する弁護士相談を受ければ、ご相談者の暴行事件に関して、「暴行の示談金の相場は?」「暴行の示談金と解決金と謝罪金の違いは?」「暴行の示談書や和解書の書き方は?」といった疑問を解消することができます。