よくある刑事弁護士への相談の例
品川駅の連絡路で酔っ払って口論の上、暴行した。
今回は会社の部下の暴行事件で相談があります。私は都内の建築関係の会社で課長をしている者で、部下というのは2年前に新卒で入社した24歳の男性社員なのですが、その部下が先週末の金曜日に友人らと飲みに行った帰りに暴行事件を起こしてしまったのです。
部下は品川駅の連絡路を友人と悪ふざけで携帯を投げ合いながらホームに向かっていたところ、そこを通りかかった40代くらいの男性とぶつかり携帯を落としてしまったらしいのです。
携帯を拾ってみると携帯の液晶部分が損傷していたらしく、部下は「携帯が壊れたのはお前のせいだ。どうしてくれるんだ。」と激怒し、通行人の男性に掴みかかった上、腹を2度蹴り飛ばしたらしいのです。
部下は駅員の通報により高輪警察署に一旦は逮捕されましたが、日曜日に私の元に警察署から連絡があり、私が身元引受人となって釈放されました。
その後、部下から事情を聴取したのですが、酔っ払っていたせいか通行人の男性に文句を言っていたような記憶はあるものの、蹴ったことまでは覚えていないそうです。ただ、周りの証言からも部下が暴行したことは確実で、部下も記憶がないくらい飲みすぎたことを反省しています。携帯が壊れたことに対しても通行人の男性には過失がないことから謝罪を望んでいます。
もし、弁護士さんにお願いした場合、相手の連絡先を知りえることは可能でしょうか?また、部下の刑事処分はどのようになる見込みでしょうか?一日も早い事件の解決を望んでいます。
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士を立てれば、ご相談者の暴行事件に関連して、捜査機関を通じて、相手の連絡先を知ることができます(但し、相手の承諾があることが前提です。)。また、そのまま刑事弁護士に謝罪と賠償の手続きを一任し、弁護士を通じて示談交渉を進めることができます。
暴行事件の刑事処分の行方は、示談の成否、暴行の相手方の被害感情、暴行が原因のけがの有無や程度によって変わってきます。ご相談者の場合、相手の「腹を2度蹴り飛ばした」ということですが、この暴行によって重大な傷害を負っていたことが判明した場合は、重たい刑事処罰が見込まれます。
他方で、けがの程度が軽く、暴行の相手方と示談が成立した場合は、まず確実に、不起訴処分になることが見込まれます。不起訴処分になれば、ご相談者に前科は付きません。前科が付かなければ、その後の社会復帰がスムーズです。
より詳しい内容は、私たちが主催する刑事弁護士相談で、担当の刑事弁護士から直接聞くことができます。「暴行罪と傷害罪の違いは?」「暴行の意味は?」「暴行の被害届が出された場合に大切なことは?」といった疑問も解消することができます。