よくある刑事弁護士への相談の例
渋谷駅近くのオフィスビルで知人を暴行した。
私が起こした暴行事件のことでご相談があります。私は、広告関係の営業をしている会社員です。
私は、知人から「給料日には返すから、お金を貸してほしい。」と言われ、1カ月ほど前に3万円を貸しました。知人の給料日は25日と聞いていましたが、給料日が過ぎたのにも関わらず一向に連絡がなかったことから、仕事で渋谷に行く用事のついでに知人の勤める渋谷駅近くのオフィスに顔を出しました。
すると知人は私にお金を借りたことなどすっかり忘れていました。私はその知人に以前もお金を貸したことがありますが、なかなか返そうとしなかったことを思い出し、「いつ返すつもりだよ」と少し強い口調で責めたところ、知人は「3万くらいでガタガタ言うなよ。そのうち返すって」と言い、全く返済する気のない態度でした。
私は仕事上でのストレスもあったためかついカッとなってしまい彼の胸ぐらを掴み、左拳で彼の顔を殴ってしまいました。相手もとっさに交わしたため怪我まではしていませんが、少し赤くなっていました。3万円についてはその場で返済してもらいましたが、「暴力したことについては警察に相談する。」というようなことを言っていました。
今後のことですが、もし、被害届を出されたら、会社をクビになってしまうかもしれません。
慰謝料を払ってでも穏便に済ませたいと考えていますが、妥当な金額がどれくらいかもわからないので、出来れば弁護士さんに間に入ってもらいたいと考えています。そういった依頼も受けてくれますか?
刑事弁護士からの一行回答
ご相談者の事件ですが、相手方が警察に被害届を提出すれば、暴行罪または恐喝罪として捜査される可能性があります。また、被害届と同時に診断書が提出されれば、傷害罪として捜査される可能性もあります。
刑事弁護士を立てれば、相手方が警察に届け出る前に、示談等で事件を解決できる場合があります。実際、私たちの事務所でも同様の事件を数多く取り扱い、警察に届け出られる前に、示談で事件を解決してきました。
当事者同士で示談をまとめようとすると、感情的になり、トラブルが深刻化するケースもあります。第三者である刑事弁護士を立てて、冷静かつ慎重に対応するのが最善です(もちろん、当事者同士で話が付くのであれば、弁護士費用を節約することができるので、それに越したことはありません。)。