よくある刑事弁護士への相談の例
池袋駅近くの路上で口論になった友達を暴行した。
私は、派遣会社に勤務する24歳のOLですが、先週の金曜日に起こした暴行の件でご相談があります。
その日は派遣先の会社で送別会があり、私も参加しました。場所は、池袋駅近くの居酒屋でした。22時頃1次会が終わり、2次会の会場に移ろうと店を出た時に、私の彼K君と友人のM子が腕を組んで歩いているところを偶然見かけました。
K君とはM子の幹事で開かれた合コンで知り合い、私の一目ぼれで猛烈アタックした結果付き合うことになったのですが、M子にも報告したので私たちがつきあっていることは知っていました。それなのに、K君と一緒にいたということはM子が私を裏切ったということです。
私は怒り狂い、M子に詰め寄りました。M子は申し訳なさそうに初めのうちはしていましたが、私が大声で責め続けた結果、M子も次第に逆切れし始め、私たちは口論となりました。私は頭に血が上っていたのでどんな会話をしたのかまでははっきり覚えていませんが、口論の末、私は持っていたカバンを思い切りM子の顔に当てたということは覚えています。M子はその場に座りこんでしまいましたが、私の怒りは頂点に達していて自分を止めることができずに、もう一度M子の頭をめがけてカバンを当ててその場を立ち去りました。
それから5日経った今朝10時頃、池袋警察署から「事情を聞きたいので、明後日13時に署まで来てください。」という連絡がありました。警察の電話を受けてから怖くて仕事も手につかなくなってしまいました。
警察ではどのようなことを聞かれるのでしょうか?また、私がしたことは一体どんな罪になるのでしょうか?警察に行く前に一度ご相談させてください。
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士に事件を相談すれば、ご相談者は、ご自身の暴行トラブルに関して、ご自身が置かれている現状を正しく知ることができます。
今後、ご相談者の事件は、暴行罪か傷害罪で捜査が進められることになる可能性が高いです。暴行罪と傷害罪の違いは、相手に怪我が生じているか否かです。相手方が、警察に診断書を提出すれば、傷害罪として捜査されることになります。
暴行罪や傷害罪の取り調べでは、警察は基本的に被害者の言い分に基いて捜査を進めるため、取り調べでも、被害者の言い分に沿って話が聞かれることになります。
この点、刑事弁護士を立てれば、ご相談者の言い分を弁護士が作成する書面に載せて、捜査機関に伝えることができます。また、場合によっては、相手方と接触して、示談交渉を進めることもできます。
ご相談者の事件では、示談が成立すれば、まず確実に、刑事事件も穏便に解決します。