よくある刑事弁護士への相談の例
横浜駅近くのバスターミナルで旅行客を暴行した。
私は、横浜市内で一人暮らしをしている大学生です。私の実家は、静岡県浜松市にあります。実家までは新幹線のほうが便利なのですが片道7000円もかかるため、時間はかかっても3800円でいける高速バスをいつも利用しています。
私は、先週末も高校の同総会に参加するため実家に戻っていました。そして、横浜に戻るためにいつものように高速バスを利用した際に、私は暴行事件を起こしてしまいました。
相手は、私の後部座席にいた男性です。男性の年齢は私と同じくらいで、男性は彼女と思われる女性と「東名掛川」という乗り場から乗って来ました。
しばらく走行したところで、その男性が私の席をドンドンと蹴ってくるような感覚がありました。それが故意だったのかどうかはわかりませんが、何度もしてくるので私は後ろを振り返り、その男性を睨みつけました。しかし、それでも相手は行為をやめようとはしませんでした。私は不快な気分でしたが、バスの中で揉めたら他の乗客にも迷惑がかかると思い、我慢していました。
そして、バスが横浜駅東口のスカイビル1階の「YCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)」に到着し、私はバスを降りました。私の後ろにいたカップルも目的地が一緒だったようで、続いて降りてきました。
すると、男性の方から近づいてきて、「さっきバスの中でオレを睨んだだろうが。」みたいなことを言ってきたため、「私はバスの中でずっと我慢していたのに。なんだその態度は。」という怒りがこみ上げ、無言で相手の胸ぐらを掴んで突き飛ばしました。
私たちが争っているところを見た通行人が警察に通報したのか、警官が2名やって来て、私は戸部警察署で取調べを受けることとなりました。
まさか、このようなことになるとは思ってもおらず、どうしたらいいのか困っています。
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士に事件を相談すれば、ご相談者の暴行トラブルに関して、ご相談者の現状を正しく知ることができます。事件の現状を正しく知ることで、その後も正しい対応を取ることができます。
ご相談者が行った「相手の胸ぐらを掴んで突き飛ばす」行為には、暴行罪が成立します。また、このことにより相手がケガを負っていた場合には、傷害罪が成立します。警察が傷害罪で捜査を進めるか否かは、基本的には、相手方から「診断書」が提出されたかどうかによります。
暴行の経緯として、「私の席をドンドンと蹴ってくるような感覚がありました」ということですが、これだけでは暴行を正当化できません。正当防衛は成立しないからです。
もっとも、刑事弁護士を立てて対応すれば、このような経緯も含めて、ご依頼者の言い分を弁護士の意見書という形で捜査機関に伝えることができます。また、相手がどこの誰だか分からない場合でも、刑事弁護士を立てれば、捜査機関から相手の連絡先を入手できるケースも多く、連絡先が分かれば、そのまま刑事弁護士を通じて示談交渉を進めることができます。
私たちの主催する刑事弁護士相談であれば、この種の暴行事件について経験を積んだ刑事弁護士から直接、ご依頼者の事件の見込みや適切な対応例を聞くことができます。