よくある刑事弁護士への相談の例
息子がナンパ相手に猥褻して本所署に検挙された。
東京スカイツリー近くで、大学生の息子が女性に痴漢をした容疑で、本庄警察に逮捕されてしまいました。
息子の友人からの電話によると、東京スカイツリー近くにある東京ソラマチで、大学2年生の息子が友人と2人で、女子大生をナンパしたそうです。ナンパが上手くいき4人でお酒を飲もうということになり、居酒屋さんに入ってお酒を飲んでいい気分になっているうちに、息子が女性に手を出してしまい、逮捕されてしまったそうなのです。私は、息子の友人からの電話で、事件のことを知りました。
息子の友人が言うには、息子は隣に座っていたミニスカートのワンピースを着た女性とだんだんといい感じになってきて、べったりと密着して座っていたようです。息子が、女性に抱きつき、首筋にキスをしたところ、女性からも抱きついてきて、ますますいい感じになったので、気をよくした息子は手を腿に移動してミニスカート中に進入し、いきなり下着の中に手を入れたそうなのです。それに怒り出した女性は、なだめすかす息子たちを怒鳴り飛ばして警察を呼び、息子はそのまま本庄警察署に連れていかれたらしいのです。
なんとも恥ずかしい話で申し訳ありませんが、このようなことは初めてでどうしていいかわかりません。夫は「もうあいつは家に入れるな。恥さらしめ。」と激怒していて、とても相談できない状態です。
翌日、警察署から連絡があり息子を迎えに行きましたが、すっかり元気をなくしてしまい、言葉少なにうつむくばかりです。警察からはまた連絡するかもしれないと言われたようで、とても不安がっています。
こういう場合は、私達家族はどのように動いたらいいのでしょうか?
バカなことをしでかしても可愛い息子です。今回の件で、息子の将来になにか悪い影響がでるのではと不安でたまりません。
刑事弁護士からの一行回答
本件では、ご相談者のご子息の将来のことを考えたら、事件が不起訴処分で終わるように対応するのがベストです。不起訴処分で終われば、ご子息に強制わいせつ罪の前科は付きません。
他方で、強制わいせつ罪には罰金刑がないため、捜査が進めば、最終的に起訴され刑事裁判になる可能性があります。刑事裁判になれば、検察官から懲役刑が求刑されます。
本件の事実関係を考慮すれば、仮に刑事裁判になったとしても、判決では執行猶予が付く可能性が高いですが、ご子息の将来を考えると、「強制わいせつ罪で懲役刑の前科がつくこと」は何としても避けたいところです。
この点、刑事弁護士を立てれば、被害者と示談交渉を進め、告訴の取り消しを得て、事件を不起訴処分で終わらせることができます。