よくある刑事弁護士への相談の例
強姦で実刑になるケース
夜道で女性を襲って強姦し、捕まって起訴されました。DNA検査もされていて、自分がやったことを認めています。
強姦で逮捕されるのはこれで5回目ですが、過去の4回は捜査中に無事示談がまとまったため、不起訴処分になりました。強姦は示談をすれば不起訴になると味をしめ、それ以来ずっと犯行の機会をうかがって生活しています。
私は結婚しているのですが、妻が妊娠・出産してからは、妻とはセックスする気になれず、ずっと性欲を持て余していました。風俗などよりも、夜道を歩く女性を襲った方がドキドキして気持ちいいのではないかと思い、それ以来、機会があったら女性を襲おうと計画していました。
ある晩、仕事から帰る途中、夜道で先を歩く女性が見えました。好みの服装や見た目でしたし、周囲には人気もなかったので、「いまがチャンスだ」と思いました。走って近寄り、腹を殴って「静かにしろ」と脅しました。女性は事態が飲み込めていない様子だったので、好都合だと思って公園の暗がりへ連れていき、服をはぎ取って強姦しました。妊娠させても構わないと思い、膣内で射精しました。行為の後も、「人に言ったら殺すぞ」と脅しておきました。
翌日、警察官から「昨日ここで起きた強姦の犯人の特徴に似ている」と職務質問を受け、そのまま警察署へ連れていかれました。「私じゃない」と言い張りましたが、DNAを採られてしまい、犯人のDNA型と一致するという鑑定結果が出て逮捕されました。それからは自暴自棄になり、「誘惑するような服装をしていた相手も悪い」と主張しています。相手の女性はノイローゼになったようで、「犯人を死刑にしてほしい」と言っていると聞きました。
逮捕されたことにより、私は会社をクビになり、現在無職です。妻は専業主婦で、今年出産する予定で、子育てをするので定期収入の見込みはありません。両親は遠方に兄夫婦と同居しており、「恥ずかしくてご近所様に顔向けできない」といって私とは接触したがっていないようです。
刑事弁護士からの一行回答
強姦罪で起訴された場合は、刑事裁判で検察官から懲役刑を求刑されることになります。本件のように、「行為が悪質で、結果が重大」「客観的な証拠があるにも関わらず、不合理な弁解を続けている」「まったく反省していない」「示談が成立しておらず、被害者は厳罰を望んでいる」「更生の意欲がなく、再犯可能性が高い」という事情が認められる場合は、実刑判決が下され、そのまま刑務所に収監されることになるでしょう。
強姦罪の刑事裁判に関して、刑事事件の弁護士に相談すれば、「強姦罪の実刑判決の場合は、他の罪の実刑判決とどう異なる?」「強姦罪の実刑判決が確定した後は、どのような刑務所に入れられる?」といった疑問や不安を解消することができます。