よくある刑事弁護士への相談の例
出会い系で出会った子に裸の写真を送らせた。
私は、東京都目黒区で一人暮らしをする大学生です。学部は工学部で、バイト先でも男ばかりという環境で彼女もいなかったことから、女の子と知り合うために出会い系サイトへの登録を思いつきました。
出会い系サイトはさくらも多いと聞いたことはありますが、いろいろ検索した中で一番安全そうなサイトに登録し、試しに何人かの女の子に書き込みをしてみました。すると5人くらいの子から返事がきました。その中で、私の自宅から一番近かった、神奈川県相模原市に住むという高校1年生の子一人に絞り、直接連絡がとれるようにお互いの連絡先を交換しました。
その後、お互いの顔写真を交換しようということになり、送られてきたその子の顔写真が結構かわいくて、私は「顔以外の写真も送ってほしい。」という内容のメールを送りました。すると、すぐに制服姿の全身の写真が送られてきました。
私は、この子ならもしかしたら裸の写真でも送ってくれるかもしれないと思い、まずは試しに「エッチな写真も見てみたい。」とお願いしたところ、なかなか返信が来ず、無視されたと思って腹がたったので、キレて「下着顔と制服の写真を合わせてブルセラショップに売りつける。」や「親に全部の画像を転送する。」など脅しのメールを送りました。
その子からはすぐに「ごめんなさい。」との返信が来たので、私はチャンスだと思い、「顔を隠してもいいから、裸になって、自分で自分の胸を揉んだエッチな写真を送ってほしい。そしたら今までの失礼はチャラにしてあげるから。」と伝えたら、「上半身だけなら。」と言って上半身裸の写真が送られてきました。それを私は自分の携帯からパソコンに移し替え保存していました。
しかし、最近になってインターネットで18歳の裸の写真は法律に触れるということを知りました。
私も警察から取調べをうけたり、逮捕されたりするのでしょうか?弁護士に依頼すれば逮捕を未然に防ぐことはできるのでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士を立てて対応すれば、ご相談者の児童ポルノ事件に関連して、突然の逮捕に備えて、入念な準備を進めることができます。また、不安なことや心配事について、いつでも相談することができます。
ご相談者のケースでは、「高校1年生の女の子に…裸になって、自分で自分の胸を揉んだ写真を取らせた」ということですので、児童ポルノ製造罪が成立します。また、「ブルセラショップに売りつける」「親に言いつける」などと脅して、無理やり写真を取らせた点で、強要罪が成立します。
どちらの罪でどう起訴するかに関しては、検察官の裁量に委ねられていますが、少なくとも、本件は警察から逮捕され、取り調べを受ける可能性が十分にあるケースといえます。刑事弁護士を立てても、逮捕それ自体を完全に防ぐことは不可能です。しかし、逮捕された場合に備えて万全の準備を進めておくことはできます。
本件のような事件では、相手の女の子が親に相談して(又は親に見つかって)事件が発覚することが多いので、逮捕のタイミングはまったく予測できません。言い換えれば、だからこそ逮捕に備えておく意味が大きい事件であるとも言えます。
私たちの事務所が提供する「顧問弁護士サービス」を使えば、事件が発覚する前であっても、事件が発覚した場合に備えて万全の準備を進めておくことができます。