よくある刑事弁護士への相談の例
「仲裁相談センター」を名乗る架空請求詐欺で検挙された。
22歳の息子が「仲裁相談センター」を名乗る架空請求詐欺をしたという容疑で逮捕されました。
朝、警察がいきなりわが家に来て息子を逮捕し、息子の部屋を家宅捜索していきました。何が起きているのかまったくわからず、その後で息子が捕まっている警察署へ行ってみたのですが、面会を断られてしまいました。
その晩、事件がニュースで報道されていました。それによると、息子は容疑を認めているそうですが、どんな役割をいつからしていたのかなど具体的なことはわかりませんでした。
警察の発表では、息子のグループは、次のようなハガキを被害者に送りつけていたそうです。
「本状は、契約販売業者および回収業者からあなたに対する紛争問題が解決できないためにやむなく裁判所に訴状を提出されたことを通達します。なお、原告側となる業者名や内容などの詳細におきましては、ご本人様より直接、当センターにお問い合わせのうえご確認ください。故意に放置した場合は、原告側の訴状が仮執行宣言のもと、執行官立ち会いにより、給料・不動産物の差し押さえとなる場合がありますので十分にご注意ください。近頃、悪質商法などの手口として個人情報を悪用されるといった事例も多く見受けられます。もしまったく身に覚えがない場合には、悪質業者による被害の可能性も十分に考えられますので、早急にご連絡頂き、ご確認くださるようお願い致します。《相談窓口》…仲裁相談センター」
弁護士に相談すれば、息子がいつ帰ってこられるのかということや、どれくらい重い刑になるのかなどを教えてもらえるのでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士に事件を相談すれば、今回の「仲裁相談センターを名乗る架空請求詐欺事件」に関して、ご子息が置かれている現状や、今後の刑事処罰の見込みを知ることができます。また、実際に刑事弁護活動を以来すれば、ご子息の有利になる弁護活動を受けることができます。
私たちの弁護士事務所では、過去に数多くの特殊詐欺事件(組織的な振り込め詐欺などの詐欺事件)を取り扱い、これを弁護士法人のデータベースで一元管理しているため、ご相談者の事案についても、詳細をお聞きすれば、過去の同種の事案に照らして、処分の見込みや身体解放の時期などを適切にお伝えすることができます。
基本的に、この種の架空請求詐欺については、社会問題の側面もあり厳しい判決が予想されます。しかし、最終的に起訴された事件の内容や数によっては、執行猶予付きの判決を得られる可能性も残っています。