よくある刑事弁護士への相談の例
金庫破りで池袋警察署に逮捕された。
金庫破りをしたところ、警察にばれて捕まりました。その件で、弁護士さんに相談させてもらいたいです。
私のグループは、主に窃盗で稼ぎを上げていました。主に侵入盗・車上盗と金庫破りをしてきました。メンバーにはアジア系の外国人もいて、力仕事はその人に任せていました。
今回の金庫破りは、チェーン店のスーパーに狙いを定めました。レイアウトが同じであることが多く、金庫の保管場所もだいたい似通っているので、侵入から金庫の持ち出しまでの時間が短くて済むのです。現場への移動には、盗難車両を使いました。車検証は、身元がばれないように偽造のものを私が用意しました。
業務時間後のスーパーに侵入すると、センサーが作動して警備員が来ることを想定しました。そのため、侵入してから金庫を持ち出すまでのタイムリミットを3分と決めていました。ほかの窃盗団は5分を目安にしているところが多いようですが、それでは警備員が駆けつけてしまうおそれがあるので、厳しめに3分で設定していました。
店内に侵入して金庫の場所までたどり着いたら、力持ちの外国人の出番です。重い金庫を1人で持ち運んでくれるので、重宝されていました。見事金庫を運び出したら、あらかじめ決めておいた倉庫へ運んでいって、いよいよ開錠です。バールやジャッキを使ってこじ開けます。慣れてくると、手際よくこじ開けることができるのです。こじ開ける作業も、主に私が担当していました。
扉を開くと、たいてい現金が入っています。多いときは2~300万円入っていることもあります。私は毎回、3分の1の分け前をもらっていました。
このような金庫破りを繰り返していたのですが、メンバーの1人が別件で逮捕され、そこから金庫破りの件も我々の犯行だと特定され、私たち他のメンバーも捕まってしまいました。
被害弁償するほどのお金もないので、余罪が発覚すれば、まず実刑になってしまいます。弁護士に依頼すれば、余罪の対応も教えてもらえるでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士に事件を依頼すれば、池袋警察署管内で金庫破りをしたご相談者の事件に関連して、様々な弁護活動を受けることができます。例えば、複数ある余罪の対応に関して、ご相談者に有利な弁護活動を受けることができます。
この点、犯罪の証拠を隠滅する行為は、弁護士が関与しても犯罪になるため、事件を担当する弁護士であっても、一切、証拠隠滅を疑われる行為には関与することができません。しかし、黙秘権の行使や、署名押印拒否権の行使など、法律上認められた被疑者・被告人の権利の使い方をアドバイスして、ご依頼者が獲得したい結論に近づけるようにサポートすることは可能です。
もちろん、「余罪に関してもありのままにすべて話し、間違った人生を一からやり直したい」という方には、そのお手伝いをすることも可能です。余罪についてどこまで話すかは、事件の内容や、本人が置かれている状況によって判断が異なりますし、手続の進み具合によっても異なるものです。
刑事事件に精通した弁護士を私選弁護人として選任すれば、余罪の対応について、ご依頼者自身の意向や状況に応じた適格なアドバイスを受けることができます。