よくある刑事弁護士への相談の例
品川駅で口論になり起こした傷害事件を示談で解決したい。
傷害罪で警察に訴えられてしまいました。事件をオオゴトにしたくないので相談にのっていただけますでしょうか。
先週の月曜日のことです。いつものように通勤するためにJR京浜東北線に乗って品川駅で降りました。すると後ろの人がグイグイ押してきて転びそうになったので、「危ないだろう。混んでるんだから配慮しろよ。」と後ろの人を注意しました。後ろにいたのは茶髪を肩までのばしたチンピラ風の20代前半くらいの男で、「てめーがノロノロしてんのが悪いんだろうが、このグズ。」と睨みつけてきました。
もともと喧嘩っ早い性分の私は頭に血が上ってしまい、拳で相手を殴りつけ、そのまま相手が転んだのを見て、鼻で笑って階段を上りました。高輪口から改札を出たところでしつこく追ってきた男が「逃げてんじゃねーぞ」と言ってきたので、私は再び相手の胸ぐらをつかんで顔を殴ってやりました。
中学、高校と柔道をやっていたので、腕っぷしには自信があります。劣勢を感じ取った相手は「助けてくれ。」といって逃げて行ったので、私も駅を出ました。ところが会社に向かって歩いていると、通報を受けた警察官がやって来て、事情を聞きたいと呼び止められました。
相手は「けがをしている。」といって、救急車で病院に行ったというのです。通勤途中の出来事ですし、会社への発覚は何としても阻止したいと思っています。
なんとか示談をして終わりにしたいのですが、どのようにしたらいいでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
本件のように「会社への発覚を何としても阻止したい」「示談をして終わりにしたい」といった事情がある場合は、刑事弁護士を立てて対応するのがベストです。刑事弁護士を立てて対応すれば、相手方の連絡先を入手し、損害賠償の話し合いを含めた示談交渉をスムーズに進めることができます。
捜査当局も、弁護士に限ってであれば被害者の連絡先を教えてくれますし、被害者としても、弁護士に限ってであれば自分の連絡先を教えてもよいという人が多いです。
本件の場合は、傷害の程度が未だ不明ですが、暴行の態様から推測するに、示談が成立すれば、事件は不起訴処分か、悪くても罰金刑で終了する見込みです。法律の世界では、暴行を振るって相手にけがを負わせると、傷害犯として取り扱われてしまいます。
本件のような事件は、示談で民事事件的にも刑事事件的にも一挙に解決できるのがベストです。刑事事件の示談に強い弁護士に弁護活動を任せれば、刑事事件的にも、民事事件的にも、傷害トラブルを示談で一挙に解決できることが多いです。