よくある刑事弁護士への相談の例
北千住駅で同僚と起こした傷害事件を示談で解決したい。
私はIT系企業でプログラマーをしている29歳の男です。お恥ずかしながら酔っぱらって知人とケンカをしてしまい、警察に被害届を出されてしまいました。
事件は先月の話になります。私は、北千住駅近くで、知人らと3人で酒を飲みました。飲んだのはビール3杯程度でしたので、ほろ酔いくらいで全員意識ははっきりとしていました。
帰り道、駅で電車を待っているときに、原因は忘れてしまいましたが、そのうちの1人と口喧嘩になり、双方ヒートアップしてきて殴り合いになってしまいました。喧嘩に参加していなかった残りの1人が仲裁に入って喧嘩は収まりました。相手は「口が切れたから洗って帰る。」と言ってトイレに行ってしまったので2人で電車に乗って帰りました。それぞれ殴られましたが私は特に目立った怪我はありませんでした。
週が明けて、殴った知人からメールがきて「お前のせいで怪我をしたのだから責任をとれ。」と言われました。たかだか酔っ払いのケンカですし、けがの程度は全治2週間程度と聞いていたので微々たる事だと軽く考えて相手を無視していましが、相手が警察に被害届を出しました。
仕事中に携帯に警察からの連絡があり、狐につままれたような気分で警察署に行きました。警察署では調書を取られました。指紋や写真まで撮られ、事の重大さに気付いてだんだん不安になってきました。
インターネットでいろいろ調べてみたら示談をした方がいいみたいなことを書いてあったのですが、示談するといっても何をしていいかもわかりません。何とか穏便に事を終わらせたいと思っています。こういった場合はどうしたらいいのでしょうか。
なお、その知人とは今は連絡が取れず、メールを送っても返信がありません。共通の知り合いも現場にいた残り1名以外は誰もいず、その人も連絡を取ってくれたのですが今は連絡が取れない状態です。暗礁に乗り上げた感じで困っています。
刑事弁護士からの一行回答
本件のように、傷害事件において、被害者と連絡が取れない場合でも、刑事弁護士を立てれば示談ができるケースが多くあります。被害者の方も「加害者本人とは連絡を取りたくないが、弁護士が間に入るのであれば被害弁償の話を聞いてもよい」と思っているケースが多いからです。実際、私たちの事務所でも、過去同様のケースで多くの示談を成立させてきました。
また、傷害事件においては、当事者同士で示談交渉を進めると、話し合いの過程で喧嘩を蒸し返し、より深刻なトラブルに発展してしまう場合もあります。そのような喧嘩の蒸し返しを未然に防ぐ観点からも、刑事弁護士による示談交渉は非常に有効です。弁護士であれば、代理人として冷静に示談に関与することができるからです。