よくある刑事弁護士への相談の例
池袋駅で友達と起こした傷害事件を示談で解決したい。
いま大学3年生で、20歳の男子です。池袋駅で友人と喧嘩になり、けがを負わせてしまった件で相談があります。
先日、深夜シフトでレストランでのアルバイトを終えた帰りに、一緒にシフト勤務を終えた友人と池袋駅に向かって歩いていました。途中、帰り道シフトの変更について話していたのですが、友人にはどうしても休みたい日があり、シフトを代わってもらえないかと言われました。
私は、あいにく予定が入っていたので「ごめん。俺も予定が入ってるわ。」と断ったところ、相手はしつこく食い下がってきました。駅についても話が終わらず、しまいには「いつも俺ばっかり変わってやってる。おまえは自己中だ。」と悪口を言われ始めたので、さすがに私もムカっときて言い返したところ、口論になりました。
相手があまりにしつこいので、私は思わず張り手をして相手を突き飛ばしたところ、友人はそのまま派手に転んでしまいました。「大丈夫か。」と言って手を差し伸べましたが、相手は私の手を取ることなく帰っていきました。
翌日になって骨折・外傷はないものの、足を痛めたといい慰謝料を払えと言ってきました。「10万円で手を打ってやる。」と偉そうに言ってきたので、納得がいかず「なんで俺が払うんだよ。」と聞いたところ、「払わないなら警察に被害届をだすからな。診断書ももらってあるぞ。」と言ってきました。
面倒なことになったなと思いましたが、友人はかなりクセのある人間なのでこのまま無視していたら本当に警察に被害届を出してくると思います。
現在大学3年生で就職活動も始まりますし面倒事は避けたいです。また、逆上した友人がネット掲示板で悪評を流すのではないかと心配です。
どうにか示談をして穏便に終わらせたいのですが、どう動いたらいいでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
ご相談者と相手方は友人同士ということで、共有の知り合いも多いと思われますので、まずは自分たちで話し合いを進めてみることをお勧めします。
仮に相手の言い分を飲み10万円を支払うとしても、必ず「領収証」をもらい、「示談書」を作成するようにしてください。示談書を作成しないと、後になって「あれは一部金だ」などと言い出されるケースがあります。示談書には必ず、両者間には一切の債権債務関係がないことを確認する条項を盛込むようにしましょう。
示談交渉が行き詰まってしまった場合は、刑事弁護士を間に入れて交渉を進めるのも1つの手です。刑事弁護士が間に入ることで、行き詰まった示談交渉が再び動き出すということも多いです。刑事弁護士を立てれば、面倒な示談交渉の手続きを、すべて担当の弁護士に任せてしまうことができます。