よくある刑事弁護士への相談の例
名古屋駅での暴行罪で中村署に逮捕された。
昨夜遅くに、息子が名古屋駅で、暴行したとして、中村警察署に逮捕された件で相談させてください。
息子の同僚から連絡を受けて、夫と一緒に警察まで息子を迎えに行き、夫が身元引受人となって息子は釈放されました。しかし、刑事さんから「また取調べをするために呼び出す」と言われています。
刑事さんから聞いた話と、息子から聞いた話、そして同僚の男性の話をあわせると、事件の内容はだいたいこの様な感じです。
昨夜、息子は名古屋駅の近くの居酒屋で行われた、会社の飲み会に参加しました。この飲み会は、大きな契約がまとまったお祝いで、息子は同僚と楽しくおしゃべりをして、お酒を飲んだようです。息子はあまりお酒に強くないのですが、昨夜はめずらしく日本酒やワインを飲んで、かなり酔っていたようです。
大声でわめきながら、同僚の方に抱きかかえられるようにして、名古屋駅まできたところで、知らない通行人から「うるさいぞ」と注意され、これに逆上した息子が、男性に迫っていき、執拗に男性の胸もとを掴みながら「おい、お前、殴られてーのか」「お前、地元はどこだ、地元で歩けないようにシメてやろうか」などと、罵声を浴びせたと聞いています。
この様子を警察官が見ていて、二人を引き離そうとしたのですが、息子はなおも抵抗して男性に迫っていったということもあり、無理やり警察署に連行されたようです。
相手の男性は「私は周りに迷惑をかけている酔っぱらいがいたので注意をしただけです。なぜ正しいことをした自分がこんな目に会うのか分からない。暴行を受けたことについては被害届を出したいし、こういう人間は刑事処分を受けるべきだと思う」といい、警察に被害届を受理させたそうです。
息子は学生の時に、柔道をやっており黒帯の実力があり、体格もよい方です。弁護士に相談すれば今回の暴行事件は穏便に解決するでしょうか?同僚も見ていた事件なので、前科がつけば会社を解雇されてしまうのではないかと怖れています。
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士を立てれば、被害者と示談するなどして、ご子息の事件を穏便に解決することができます。酒に酔った上での単発の暴行事件の場合、相手方に迷惑料を払い、示談を締結して、今回の件を許してもらえれば、通常事件は不起訴処分で終了します。不起訴処分で終われば、ご子息に前科が付くこともありません。
刑事弁護士との法律相談では、「暴行罪で逮捕される場合の要件は?」「暴行罪で逮捕されるまでの手続きの流れは?」「逮捕された後の手続きの流れは?」「暴行罪で逮捕された場合、勾留(拘留)されずに釈放される可能性は?」「暴行罪の逮捕と面会の関係は?」などの疑問を解消することができます。