よくある刑事弁護士への相談の例
名古屋駅で友達と起こした傷害事件を示談で解決したい。
私は24歳のOLです。先日、友人との間で起きてしまったいざこざが、警察沙汰になって困っています。
先日、名古屋駅で友人と久しぶりに会ってお茶を飲んだのですが、数年ぶりに会う友人は自分の自慢ばかりしていて店を出るころにはもう二度と会いたくないと思ってしまいました。
駅で別れる際に自分の持っていたロエベのバックが汚れていることに気付いたらしく、「あなた私のバック汚したでしょ。」と因縁をつけられました。もう話もしたくないと思い黙っていましたが「うらやましいからって嫌がらせをするのはおかしい。」とか「あなたは私をひがんでいる。」と延々と言い続けていたので、さすがに我慢ができなくなって「馬鹿みたい。なに必死になってんの?別にあんたに興味ないし。」と言い返しました。
相手は無言になったあとヒステリックに掴みかかってきました。そのまま立ち去ればよかったのでしょうが、私も腹を立てていたので掴みかかってきた手を取って相手を振り回し転ばしてしまいました。
友人はピンヒールの靴を履いていて転んだ拍子に擦り傷を作り、足首を捻挫したようです。相手を見るのも嫌だったので、うずくまる友人をほったらかしにして帰りました。
もう会うこともないでしょうしこれで終わりだと思っていたのです。しかし、友人は警察に傷害の被害届を出したらしく警察から電話が掛かってきました。こんなくだらないケンカに警察が動くのかと呆れましたが、警察沙汰になるのは困ります。
何とか穏便に終わらせたいと思うのですが何をしたらいいのかわかりません。こういった場合はどうしたらいいのでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
本件の場合、相手はご相談者の友人ということなので、ご相談者自身で友人に連絡を取り、謝罪等の進めるのが第一です。本件では正当防衛が成立する余地もありますが、相手が足首を捻挫したのは事実です。
警察が動くということは、警察に診断書が提出されているものと思われます。医師が作成した診断書に、例えば「捻挫 加療約2週間」と書かれていれば、警察としてはそれに基いて動かざるを得ません。
次回警察に呼び出された際に事情を説明するのも一つです。今回相手を振り回して転ばしてしまうに至った経緯について、事情を整理して説明してください。
本件では刑事処分なく終わる可能性が高いですが、どうしても刑事処分を避けたい理由がある場合は、弁護士を立てて示談交渉を進める方法もあります。ただ、その場合は、相手方に支払う示談金に加えて、弁護士費用を負担しなければなりません。
金銭的負担を避けたいのであれば、ご相談者自身で被害者への謝罪と警察対応を進めることになりますし、より安心・安全な対応を求めるのであれば、私選の刑事弁護士に事件を依頼するのも一つです。