よくある刑事弁護士への相談の例
天王寺駅で通行人と揉み合いになり傷害を追わせた。
昨日、天王寺駅で、通行人に怪我をさせて、逮捕されてしまいました。実は、酔っていたので、詳細はあまり覚えていないのですが、おぼろげな記憶と、刑事さんの話から、大体のことがわかりました。
昨夜、私は天王寺駅の近くで飲んで、かなり酔っていました。ふらふらしながら駅まで来たことは覚えていますが、そのまま駅の近くの路上で、電柱に持たれて座ったまま、寝てしまったようです。寝ていたのは、さほど長い時間ではなかったと思います。
通りかかった人が、私を見て心配して、「大丈夫ですか。立てますか」と声を掛けて、2人がかりで、私を抱きかかえて、立たせてくれようとしました。声を掛けられたことはおぼろげに覚えていて、1人は黒っぽいスーツの男性だったような気がします。もう1人は、よく覚えていません。
しかし、私は酔っていたのと、寝ぼけていたのとで、パニックになり、思わず、持っていたカバンを振り回して暴れたので、男性と揉みあいになりました。男性が転んだ際に、私もつられて転び、男性の上にのしかかってしまいました。私は体重が90キロ以上あります。転んだ上、私の体がのしかかったので、男性は捻挫してしまったようです。
その後、近くの交番から警官が来て、私と彼らは交番に連れて行かれました。私はその時、繰り返し「すいません、すいません」と言っていたようです。
酔いがさめてから、交番で事情を聞いて、警官に、酔っていてあまり記憶がないことを正直に話し、相手の男性に謝罪をして治療費を払いたいので、彼に私の連絡先を伝えてほしいとお願いして、名刺を渡してきました。
妻に迎えに来てもらい、帰宅して、妻に事情を話しました。妻は、「もし相手から訴えられたら、どうしよう」と心配しています。その内、私もだんだん心配になってきました。
私は罪に問われるのでしょうか?また、相手と話し合いする際、弁護士に同行してもらうことは可能でしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
ご相談者は、「相手方に謝って、治療費を支払いたい」とのことですが、刑事弁護士を立てれば、これらの対応をすべて弁護士に一任することができます。もちろん、ご相談者自身で謝りたいというのであれば、相手との話し合いの席に刑事弁護士が同席することも可能です。
相手方と示談が成立すれば、その後に民事裁判で訴えられることもありません。刑事事件における示談には、今回の犯行を許してもらうという側面と、民事賠償についても全て清算するという側面の両方があるからです。
また、被害者の中には、「本人とは会いたくないが、弁護士となら会ってもよい。」という人も多いです。そのようなケースでは、刑事弁護士を立てることで、自分一人で進めた場合よりもスムーズに、謝罪と賠償の手続きを進めることができます。
その他、刑事弁護士との個別相談では、「傷害罪の示談書の書き方は?」「傷害罪の罰金刑の金額は?」「傷害罪の示談金の相場は?」「傷害罪の示談金はどのような方法で計算される?」といった疑問を解消することができます。