よくある刑事弁護士への相談の例
神戸三宮駅で知らない人と喧嘩になり傷害を追わせた。
先ほど、警察から、夫が神戸三宮駅で酔って喧嘩をして、相手に怪我をさせた、という連絡がありました。夫は泥酔しているので、今夜はこのまま警察に泊まらせて、明日酔いが醒めたら、事情聴取をして、それからどうするか決める、と言われました。今夜、夫はAさんと一緒にいたはずなので、Aさんの携帯に電話したところ、警察の方が出て、Aさんも警察にいることが分かりました。
夫は熱心な阪神ファンです。昨日は甲子園球場で、阪神対巨人の試合があったので、夫は同僚のAさん達と、観戦に行きました。昨夜の試合で、阪神は2-0で巨人に勝ったので、夫は上機嫌でした。試合後に、興奮した夫から「今日はめっちゃええ試合やった。気分がええから、A達と飲みに行くわ」という連絡がありました。私は「よかったなぁ。飲みすぎて、Aさんに迷惑をかけたらアカンでぇ」と答えました。
夫とAさんはとても仲が良く、よく一緒に阪神戦を観戦したり、飲みに行ったりしています。それに、明日は日曜で会社が休みだから、夫が多少ハメを外して飲みすぎても、大丈夫と安心していました。多分、Aさん達と神戸三宮駅あたりで飲んで、酔っ払い、気が大きくなって、誰かと喧嘩をしてしまったのだと思います。
夫は、おおらかな性格で、あまり怒ったりしない人なのですが、お酒が入った時に阪神を悪く言われると、カッとなってしまいます。おそらく、今回の喧嘩もそれが原因ではないかと思います。同居している義父と義母に相談したら、「すぐに弁護士と相談した方がええ」と言われたので、スマホで検索して、電話しました。
夫は逮捕されてしまいますか?月曜は会社があるので、釈放してもらえないと困ります。被害者の方は怪我の程度は教えてもらえなかったのですが、もしひどい怪我をしていても、示談してもらえるでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士を立てて対応すれば、警察署の留置場からの釈放を目指した弁護活動を受けることができます。弁護活動が成功すれば、仮に逮捕されてしまっても、勾留(さらに長期の身柄拘束)が決定されず、2日ほどで釈放されることが多いです。また、そもそも逮捕されずに、釈放される場合もあります。
傷害事件の場合は、逮捕されるかどうか、勾留が決定されるかどうかは、事件の内容によります。本人は罪を認めているか、被害者のけがの程度、一緒に現場にいたと思われるAさんとの供述の整合性などが問題になります。刑事弁護士を立てれば、これらの点に関して、留置場の中で法律相談を受けることができます。
また、刑事弁護士を立てれば、相手方との示談交渉を進めることができます。被害者の中には、「暴行を振るわれた本人とは話す気はないが、弁護士が間に入るのであれば、被害弁償などに関して話を聞いてもよい。」という方も多いので、弁護士を立てることで示談をスムーズに進められるケースが多いです。
警察沙汰になった傷害事件は、民事事件ではなく、刑事事件です。できるだけ穏便な解決を目指したいのであれば、刑事事件に強い弁護士を立てて、慎重かつスピーディーに対応することが大切です。