よくある刑事弁護士への相談の例
大宮駅で通行人ともみ合いになり傷害を追わせた。
昨日、義父が、大宮駅の近くのコンビニで万引きをして、最寄りの交番で保護されました。義父は、万引きをした際に、義父を捕まえようとした通行人と揉みあいになり、相手に怪我をさせてしまいました。警察とコンビニの店長さんから話を聞いて、大体の事情がわかりました。
義父は75歳で、やや認知症の気があります。この頃、近所を散歩して、お腹がすくと、コンビニやスーパーで、代金を支払わずに、お弁当やおにぎりを持ち去ったり、その場で食べてしまったりしたことが数回ありました。近隣のお店の方は、義父のことを知っているので、これまでは、お店から連絡をもらって、私か夫が義父を迎えに行き、謝罪して代金を払っていました。夫は自営業をしており、私も一緒に働いているので、ずっと義父を見張っていることはできません。なので、夫や義弟と「義父を老人ホームに入れてはどうか」と相談していました。
家から大宮駅までは結構距離があるのですが、昨日、義父はめずらしく駅まで行ったようです。そこで、お腹がすいた義父は、コンビニに入り、おにぎり2個とお茶のペットボトルを手に取って、代金を払わずにお店を出たそうです。
コンビニの店長が、「待ってください。お金を払ってください」と義父を追いかけ、その声を聞いた通行人の男性が義父を捕まえようとしたところ、義父が暴れて、相手に怪我をさせてしまったそうです。
その後、義父は取り押さえられ、言動があやふやだったため、交番に保護されました。交番から連絡を受けてすぐに、義父を迎えに行き、コンビニに謝罪して、義父が痴ほう症気味であることを話し、代金を払いました。コンビニの店長さんは、事情を理解して、被害届は出さないと言ってくださいました。
警察官に、怪我をさせてしまった方に謝罪して、治療費を支払いたいので、連絡先を教えてほしいとお願いしましたが、「相手の意向を確認しないと教えられない」また、「被害届が出されるかもしれない」とも言われました。
なんとか穏便に解決する方法はないでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
刑事弁護士に弁護活動を依頼すれば、状況に応じた適切な解決方法で、事件を穏便に解決することができます。
今回のご相談者のケースでは、警察がご相談者に相手方の連絡先を教えてくれた場合には、ご自身らで示談交渉を進めることができます。相手方にしっかりと謝罪をし、治療費等の賠償金を支払う際は、必ず受領証や示談書などの書類を作成するようにしてください。
傷害事件の賠償・示談の際は、しっかりと領収書等の書類を確保しておかないと、相手が筋の悪い人たちだった場合、後日、追加で何度もしつこく、払う必要のない賠償金を請求される可能性があります。
自分たちで示談書を作成するのは気が引けるという方は、弁護士を代理人として選任し、示談交渉はすべて弁護士に一任しましょう。相手方も、弁護士が間に入れば、無茶な要求はしてこないことがほとんどです。