ここでは、刑事事件の公判を傍聴できるかについて見てみましょう。
憲法上、裁判の審理と判決は公開の法廷で行なうこととされています。
したがって、刑事事件の公判も、だれでも、原則として傍聴することができます。
ただし、傍聴席がすでに埋まってしまっている場合や、傍聴希望者多数と予想されるため傍聴券が配布され、その傍聴券を抽選で引き当てることができなかった場合には、事実上、その刑事事件の公判を傍聴することはできません。
もっとも、この場合でも、傍聴者が途中で帰ったときには、空いた傍聴席に座ることは差し支えありません。
なぜなら、公判は依然として公開されており、傍聴も自由なままだからです。