よくある刑事弁護士への相談の例
息子が新宿駅での痴漢で逮捕された。
息子の友人のA君から、息子が東京の新宿駅で逮捕されたと連絡がありました。どうしたらいいか分からないので相談させてください。
最初はオレオレ詐欺か何かの間違いではないかと思い、A君の携帯番号を聞いて電話をきりました。しかし、心配になったので、念のため新宿警察署に確認してみたら、本当に息子が逮捕されていました。
慌てて、A君に電話をして、詳しく話を聞いたところによると、今朝8時頃、A君が山手線に乗っていたら、同じ車両で「この人、痴漢です!」と女性の声が聞こえたそうです。A君が声の方を見ると、女子高生が息子の腕を掴んでいたそうなのです。女子高生と息子が新宿駅で降りたのを見て、A君は慌てて追いかけて、息子に付き添って、駅員室について行ってくれたそうです。そうすると、駅員が息子の話を聞きもせずに、警察を呼んで、息子は新宿署に連れて行かれてしまったらしいのです。
息子は「オレは痴漢なんかしていない。尻のポケットに財布を入れていたから、すられたらマズイと思って、ポケットから財布を出した時に、女子高生に当たったかもしれないだけだ」と言っていたそうです。
また、警察に行く前に息子が「オフクロが家にいるはずだから、連絡してくれ」と言って、自宅の番号をA君に伝えたそうです。A君は、息子と離れた場所にいたため、息子が本当に痴漢をしたかどうかはわからないと言っていました。
息子は絶対に痴漢なんかをするような子ではありません。しかし、以前、痴漢冤罪の映画を見たことがあるので、裁判になって、有罪になったらどうしようと心配でたまりません。また、ニュースで、痴漢の冤罪をかけられて、示談金を払わされる事件が報道されました。
何とか息子の無実を証明して、息子の冤罪を晴らしてほしいのです。
刑事弁護士からの一行回答
本件のように痴漢冤罪が疑われる事件では、まず、弁護士が本人と面会して、本人から直接事情を聞き取り、また本人に現状を正しく理解してもらうことが大切です。本当に痴漢冤罪なら、本人に最後まで闘い抜く覚悟を持ってもらう必要がありますし、単に罪になるのが怖くて「やっていない」と主張しているだけの場合は、嘘をつけば事件が無駄に複雑化し混乱するだけだということを理解してもらう必要があるからです。
私たちの事務所では、刑事弁護士を留置場に派遣する「初回接見サービス」を提供しています。初回接見サービスを使えば、本人と刑事弁護士との面会を容易に実現することができます。費用も、弁護活動を依頼する場合と比べて、安価です。
また、私たちの刑事弁護士による個別相談会では、「痴漢で逮捕された後はどうなる?」「痴漢で逃走した場合、後日逮捕されることはある?」「痴漢で逮捕された後の流れは?」「痴漢で逮捕される場合の要件は?」などの疑問を解消することができます。