よくある刑事弁護士への相談の例
振り込め詐欺の容疑で丸の内警察署に逮捕された。
昨日、丸の内警察署から、息子を振り込め詐欺の容疑で逮捕した、という連絡がありました。
警察の話では、息子は、振り込め詐欺に加担して、銀行に振り込まれたお金を下してくる、「出し子」をして逮捕されたようです。また、接見禁止がついているから、家族でも面会できないとも言われました。
息子は、東京の大学に進学して、2年前から東京で一人暮らしをしています。私と夫は、福岡に住んでいます。夫が「息子と面会できないのなら、すぐに上京しても仕方ない」と言い、知人を介して、東京の弁護士のS先生を紹介してもらいました。S先生から、接見禁止がついていても面会できると聞きましたので、S先生に面会に行ってもらいました。
S先生が息子から聞いた話では、大学のサークルで知り合った先輩から、ワリのいいバイトとして、振り込め詐欺の出し子のバイトを紹介されたそうです。
息子は、上京してからオシャレな友達ができ、また、そういった友達からいろいろな遊びに誘われるようになり、仕送りだけでは足りず、バイトをするようになりました。私達も深夜のコンビニでアルバイトをしていることは知っていました。息子が「社会勉強のためだし、遊びのお金まで仕送りしてもらうわけにはいかない」と言ったので、夫が「勉強を優先すること」を条件に許可をしたのです。
しかし、深夜のバイトは相当辛かったようで、もっとワリの良いバイトはないかと探していて、高額の報酬につられて、出し子のバイトを引き受けてしまったそうです。息子は、「オヤジとオフクロに申し訳ない。会わせる顔がない」と泣いていたそうです。
S先生は、離婚問題を主にやっているので、振り込め詐欺のような刑事事件はやったことがない、専門の弁護士を探した方がいい、とアドバイスをくださいました。
刑事事件にくわしい弁護士に、息子は刑務所に行くことになってしまうのか、大学は退学になってしまうのか、相談したいのです。
刑事弁護士からの一行回答
振り込め詐欺は近年、社会問題化しており、裁判でも厳しい判決が目立ちます。本件のような事件では、再逮捕が繰り返され、捜査が長期間に及ぶ可能性があるため、弁護士を付けるのであれば、最後までしっかりと対応できる弁護士を探して、選任することをお勧めします。途中で弁護士が交代してしまうのは、家族にとっても、逮捕されている者本人にとっても好ましくないからです。
刑事弁護士を立てて対応すれば、取調べに対するアドバイスを受ける、余罪に関する対応方法を考える、被害者との示談交渉を進めるなど、ご子息に有利な弁護活動を受けることができます。
大学の点も気になるとは思いますが、まずはしっかりと公正妥当な刑事処分を得ていくことが大切です。刑事処分の結果に大学の処分も影響を受けることが多いからです。
私たちが主催する刑事弁護士との個別相談会では、「振り込め詐欺の逮捕までの流れは?逮捕後の流れは?」「振り込め詐欺の逮捕と勾留(拘留)の関係は?」「振り込め詐欺の逮捕の要件は?」「振り込め詐欺で逮捕された人と面会できる?」などの疑問を解消することができます。