よくある刑事弁護士への相談の例
強姦罪の容疑で曽根崎警察署に逮捕された。
2週間前、私と友人のAは、会社の先輩に誘われて、合コンに参加しました。そのAの件で相談させてください。
Aは、そこで知り合ったM子ちゃんと意気投合し、彼女が酔っていたので、家に送っていくと言って、一緒に帰っていきました。その時のM子ちゃんは酔ってはいるようでしたが、Aのことを嫌がっているようには見えませんでした。
Aは、家に送る途中で、M子ちゃんを梅田駅近くのホテルに連れ込んで、セックスしてしまったそうです。彼女も積極的だったので、同意の上でだと思っていたら、行為が終ったあとに、彼女が「していいなんて言っていない。無理やり強姦された」と言って泣き出してしまったそうです。Aは「いいって、言ったよ。強姦なんかしてないよ。M子ちゃんは酔っていたから、覚えてないだけだよ」と言ってなだめようとしましたが、彼女は「無理やりホテルに連れ込んだんでしょ。訴えてやる!」と言い出したので、Aは怖くなったので、逃げてしまったそうです。
私はAからそのことを相談されて、2人で、ネットで調べたところ、強姦罪は親告罪だから、被害者の告訴がなければ、捜査されないということが分かったので、彼女はそこまでしないだろう、と思っていました。そのまま、何事もなかったので、彼女は冷静になって考え直したのだろう、と安心していました。
しかし、今朝、曽根崎署の刑事さんがAの自宅に来て、Aを逮捕しました。
Aと私は社宅に住んでおり、Aの部屋は私の隣なので、何事かと思って、ドアを開けると、Aが警察に連れていかれるところでした。Aは私に向かって、「M子ちゃんの件だ。オフクロには言わないでくれ。心配かけたくない」と言っていました。Aの実家は長野で、両親は離婚しているので、Aの家は母子家庭です。Aが母親に心配をかけたくないという気持ちはわかります。
Aはこれから、どうなってしまうんでしょうか?裁判になるのでしょうか?私がAのためにできることはあるのでしょうか?
刑事弁護士からの一行回答
本件においては、まず弁護士がA君と面会し、直接事情を聞き、またA君に現状を正しく理解してもらうことが大切です。警察が逮捕に踏み切るということは、M子ちゃんの言い分に一定の合理性を感じているからです。
他方で、もし本当に合意があったのであれば(また、今後も「合意があった」という主張を続けるのであれば)、これを裏付ける資料、例えばホテルの防犯カメラや、当時の二人のやり取りが記録されていないか等を調査する必要があります。
いずれにしても、早めに弁護士が直接A君と面会し、今後の方針や対応を固める必要があります。刑事弁護士を立てて対応すれば、取調べに対するアドバイスを受けるなど、ご友人に有利な弁護活動を受けることができます。
また、私たちが主催する刑事弁護士との個別相談であれば、「強姦で逮捕されるのはどんなケース?」「強姦で逮捕された場合の手続きの流れは?」「強姦で逮捕されたら拘留(勾留)される?」などの疑問を解消することができます。