当ページ内で紹介する事件には、2017年7月13日の改正刑法施行前の事件も含みます。
痴漢事件で逮捕されたものの、ALPCの弁護活動により不起訴で事件を終えられたご依頼者の体験談と刑事弁護士の解説です。ご依頼者には、示談交渉と親身で適切な弁護士のフォローについて、高い評価をいただきました。
示談では適切に調整しまとめて頂き、不安を解消できました。
痴漢事件のご依頼者の直筆体験談(No.261)
担当のALPCの先生の適切な弁護活動のおかげで不起訴になることができました。本当にありがとうございました。今後も家族ともども安定した社会生活がおくれます。検察庁への出頭の前日に、思い切って相談して本当によかったです。特によかったのは以下の3点になります。
- ①示談交渉においては、被害者の方の要望とこちらの経済的負担を適切に調整していただき、うまくまとめていただきました。
- ②コミュニケーションの面においては、適切でタイムリーな情報提供、見通しを伝えていただき、様々な不安を解消することができました。
- ③何よりも先生の親見となったフォローのおかげで事件中も不安なく生活できました。
最後に二度とこのようなことを起こさないと誓うとともに、私自身と家族の安定的社会生活が送れるようになった今回の弁護活動に感謝いたします。ありがとうございました。
本件の概要
弊所クライアント(会社員、40代男性、前科なし)が、電車内で女性のお尻や足を触ったところ、近くにいた男性に手を掴まれ、駅で電車を降ろされて逮捕されたという事案です。
本件の刑事弁護士の活動内容と結果
クライアントは、検察官による取り調べが行われる前日に、弊所へご相談に来られました。被害者の女性は、痴漢に遭ったショックで引っ越すなどされたこともあり厳重な処罰を望まれ、検察官も厳しく処分する意向でした。このままではクライアントが厳しい刑事処罰を受けることは必至でした。
そこで、担当弁護士は被害者女性と地道に交渉を続け、クライアントの深い反省と賠償の意思を伝えました。その結果、条件次第では示談に応じていいとの意向をいただくことができました。また、示談金の額についても、当初かなりの高額を要求されていましたが、担当弁護士がクライアントとこまめに連絡をとり、現実的に賠償できる金額を被害者女性に伝えるなど細かい調整を行った結果、クライアント・被害者女性の双方にとって納得のいく額で示談を成立させることに成功しました。
そして、担当弁護士は検察官に意見書を提出し、被害者がクライアントを許していることなどを挙げて、処罰の必要性がないことを説きました。その結果、クライアントは不起訴処分となりました。
本件のポイント
本件事案のように、被害者側が当初は厳罰を希望し、示談に応じる意思がないと表明していることはしばしばあります。その時点で示談を諦めてしまう弁護士もいます。しかし、刑事事件の弁護経験が豊かな弁護士であれば、そこで示談を諦めるのではなく、示談が被害者側にとってもプラスになることなどを説いて、粘り強く交渉を続けます。
本件事案でも、担当弁護士は被害者側が当初は示談に難色を示しても、粘り強く交渉を進め、最終的に双方にとって納得のいく条件で示談を成立させました。