当ページ内で紹介する事件には、2017年7月13日の改正刑法施行前の事件も含みます。
強姦未遂事件で起訴されたものの、ALPCの弁護活動により刑務所に入らず事件を終えられたご依頼者の体験談と刑事弁護士の解説です。ご依頼者には、ALPCの弁護士やスタッフの親身な対応について、高い評価をいただきました。
人としてきちんと対応して頂き心が温まる思いでした。
強姦未遂事件のご依頼者の直筆体験談(No.O23037)
この度は本当にありがとうございました。事務の方の対応が本当に優しく救われました。犯罪人の親も犯罪者のような扱いを受ける中で、ALPCさんの対応は人としてきちんと対応して頂き、心が温まる思いがしました。嬉しかったです。又、ALPCの弁護士さんには大変お世話になり、本当にありがとうございました。これから先、しっかりと息子を支えていきたいと思います。どうもありがとうございました。
本件の概要
弊所クライアント(技師、20代男性、前科なし)が、酒に酔って集合住宅の敷地内を歩いていたところ、無施錠の部屋があるのを見つけて侵入し、睡眠から目覚めた女性の口や手などをガムテープで縛ったものの、ためらいの心境からわいせつな行為には及ばず、その場から逃走したという住居侵入、強姦未遂の事案です。
本件の刑事弁護士の活動内容と結果
クライアントは、すでに起訴されて保釈されている段階で、弊所へご相談にお越しになりました。クライアントには国選弁護人がついていましたが、国選弁護人が頼りにならないと感じ、弊所に被害者と和解をしてほしいという依頼をされました。
そこで、担当弁護士は和解に向けて被害者女性と交渉を始めました。当初は高額を要求されたものの、担当弁護士は減額のための交渉を重ねた結果、双方が納得できる額で合意することができました。こうして、クライアントと被害者女性との間で和解を成立させることに成功しました。
判決においても、クライアントは執行猶予を受けることができ、その後もご家族と一緒に暮らすことができることになりました。
本件のポイント
強制わいせつ事件では、起訴前に示談を交わして告訴を取り消してもらえると不起訴になるため、起訴前の示談の効果が極めて大きい事件です。とはいえ、起訴後に示談(和解)をすることにも十分な意味があります。示談(和解)をすることにより、被害が一定程度回復することで、判決で有利な情状として取り上げられ、言い渡される刑が軽減するからです。
また、損害賠償債務など民事上の関係を清算できるという意味もあります。本件の事案でも、担当弁護士が相手の女性と和解をしたことにより、クライアントは相手女性との間で和解金以外の債務を負わないことになり、民事上の関係を解決することができました。